うさぎとの日々
2012年09月12日
この小さな小さなブログをみつけてくれて
本当にありがとうございます。
ここは、私たちの大切な家族であった
ロップイヤーラビットのさくらの記録です。
彼は11年間ものあいだ、私たち家族とともに過ごしてきました。
さくらは大きな病気を一度もしたことがなく
これからもこのままずっと一緒に過ごせるのだと
根拠のない自信を持っていました。
腫瘍が見つかってからの3ヶ月間は、いつこの子がいなくなるのかと言う
不安との戦いの日々でもありました。
ケージには入れず、リビングで一緒に過ごし
夜は私たちの布団の隣にさくらの布団を敷いて一緒に寝ました。
朝、目が覚めたら、まず最初にさくらの呼吸を確かめました。
おなかが上下し、鼻をピクピクさせているのを確認すると
今日もこの子と一緒に過ごせるんだと
ほっとすると同時に、心からうれしく思いました。
腫瘍の成長はびっくりするくらい早かったです。
あっという間に大人の握りこぶしくらいの大きさになりました。
また成長するにしたがい、自壊がひどくなりました。
自壊したところから、さらに腫瘍の中身が出てきて
どろどろの汁や膿まで溢れ出たりと
手入れがとても大変になりました。
おしっこによるかぶれで、足とおなかの毛は無くなりました。
さくらの体調がいい時は、家族全員総出でさくらをお風呂に入れました。
最初は暴れるかと思いましたが、思いのほか気持ち良いようで
とてもおとなしく、きれいにさせてくれました。
お風呂上がりは、ドライヤーをかけるのですが
毛が密集しているため、これがなかなか乾かない。
そこで、下半身はこまめに毛を短くして
洗っても乾きやすいよう試行錯誤を繰り返しました。
洗ってあげると、かぶれが解消されるだけでなく
腫瘍の匂いが和らぐため
一緒に過ごす家族にとっても
これは本当にやって良かったと思います。
なお、これは獣医さんの指導の元やっております。
普通のうさぎさんは、お風呂にいれる必要はありません。
おむつは最終手段でした。
というのも、獣医さんから
おむつをすると動けなくなるので
衰弱が激しくなる可能性があると言われていたからです。
ただ、腫瘍が大きくなるにつれ
床ずれのようなものが出来始めました。
さくらが動く度に、それが床材に擦れて血が出たり
破れた部分から腫瘍の中身が飛び出してきたりと
腫瘍の状態が著しく悪くなったため
保護する目的でおむつを使用しました。
幸い、さくらはおむつをしてもよく動いてくれました。
おむつのお陰で、腫瘍の匂いもほとんど気にならなくなりました。
さらにおもらしの心配が無くなったこともあり
安心して目を離すことが出来たため
私たちのストレスもかなり減りました。
本当に助かりました。
息を引き取る前日からは、ほとんど食事をしなくなりました。
水も飲まないので、針のない注射器でこまめに水を飲ませたり
口元に大好きな野菜や果物を持っていきましたが
少しかじるだけで、食べることはありませんでした。
普段は39度くらいある体温が37度くらいに下がり
真夏の暑い日ではありましたが
さくらの様子を見ながら暖めてあげたりもしました。
9月1日の夜、さくらは月へ帰りました。
おむつを替えた後、軽い痙攣を起こし
主人に手を握られたまま
眠るように安らかに息を引き取りました。
とてもとても穏やかな最期でした。
さくらのいない生活は、言葉に言い表せないくらい淋しいです。
誰もいないと分かっていても、ケージが目に入るとさくらを探してしまう。
野菜くずが出る度に、さくらにあげようって、思ってしまう。
さくらとの生活が、身体に染み付いているんですよね。
11年間、当たり前のようにそばにいてくれたことが
どれほど有り難いことだったのかと
今更ながらさくらに感謝しています。
大きな大きな愛を与えてくれた
小さな命に心から感謝して。
最後まで、お付き合いくださりありがとうございました。
Posted by MIHO at 11:35
│かぞくのごあいさつ